NotebookLMでインフォグラフィックを編集する方法&活用のコツ

NotebookLMのインフォグラフィックは、作ったあとに文字を直せません。編集ボタンを探しても見つからないのは、どこかに隠れているからではなく、そもそも用意されていないからです。
理由は出力の形式にあります。出てくるのが1枚の画像なので、文字として編集できる作りになっていないだけです。2026年3月のアップデートでデザインは10種類から選べるようになりましたが、生成したあとの編集には今も対応していません。
ただ、誤字を1か所直したいだけなら作り直す必要はありません。この記事では、画像の上から直す具体的な工程を中心に、作り直しとの使い分けと、2回目から作業が早くなる準備までまとめました。
結論からお伝えすると、直し方は2つです。プロンプトを足して作り直すか、画像として保存してCanvaなどで上から直すかのどちらかになります。文章の中身を変えたいなら作り直し、誤字や1語の差し替えならCanvaで上から直すほうが早く済みます。
Canvaでの手順は、画像を背景に敷いて、直したい部分に同じ色の四角を置き、その上に新しい文字を載せるだけです。慣れれば1か所3分ほどで終わります。判断の分かれ目は直す箇所の数で、3つを超えるなら作り直したほうが速くなります。
なぜ画面の中では直せないのか
NotebookLMのインフォグラフィックは、文字や図形の集まりではなく1枚の画像として出力されます。だから画面上でクリックしても、文字を選べません。

出てくるのは1枚の画像
生成されたインフォグラフィックは、見た目には文字と図形が並んでいます。しかし実際には、それらが1枚の絵として焼き付けられた状態です。写真の中に写っている看板の文字を直せないのと同じ理屈で、文字の部分だけを選んで打ち替えることができません。
保存するときは、画面右上の「その他のオプション」からダウンロードを選びます。手元に残るのはPNG形式の画像ファイルで、この時点で文字情報は失われています。別のツールに読み込んでも、文字として扱えるデータは入っていません。
スライド機能とは作りが違う
NotebookLMにはスライドを作る機能もありますが、こちらは構造が別です。インフォグラフィックと混同して「スライドは直せたのに」と感じる場合がありますが、出力の形式そのものが違うためです。
この違いを知っておくと、無駄な試行を省けます。インフォグラフィックで細かい調整をしたい用途なら、最初からスライド機能を使うか、画像の編集を前提に進めるかを決めておくほうが早く終わります。
今後は変わる可能性がある
NotebookLMは更新が頻繁で、2026年に入ってからもスタイルの追加や出力形式の変更が続いています。編集機能が後から追加される可能性は十分にあります。
そのため、作業を始める前に生成画面を一度確認してください。編集に関する項目が表示されていれば、この記事の手順より先にそちらを試したほうが確実です。表示がなければ、以下の方法で直すことになります。
直し方は2つ。どちらを選ぶか
選択肢はプロンプトで作り直すか、画像の上から直すかの2つです。直したい内容によって、向いている方法がはっきり分かれます。

まず、自分が何を直したいのかを確認してください。次の表で該当する行を見れば、どちらを選ぶべきかが決まります。
| 直したい内容 | 向く方法 | 所要時間 | デザイン |
|---|---|---|---|
| 誤字を1か所 | 上から直す | 3分 | そのまま残る |
| 語句の差し替え | 上から直す | 5分 | そのまま残る |
| 数字の修正 | 上から直す | 5分 | そのまま残る |
| 項目を減らす | 作り直す | 2分+確認 | 変わる |
| 載せる内容を変える | 作り直す | 2分+確認 | 変わる |
| 配置を組み替える | 作り直す | 2分+確認 | 変わる |
| 文字が英語で出た | 作り直す | 2分+確認 | 変わる |
表の右端を見てください。上から直す方法は、今の見た目をそのまま保てます。気に入ったデザインが出たのに1か所だけ惜しいという場面では、この点が決定的になります。
一方、作り直すと配置も配色も変わります。同じデザインは二度と出てこないため、気に入った画像は必ず先に保存しておいてください。
判断の分かれ目は「直す箇所の数」

目安として、直す箇所が3つを超えたら作り直しに切り替えてください。1か所3分として、4か所で12分かかります。作り直しなら2分で済み、そのあと内容を確認する時間を足しても同じくらいに収まります。
ただし、デザインを残したい場合は箇所が多くても上から直す価値があります。すでにクライアントに見せて方向性の了解を得ている場合などは、見た目を変えないことのほうが優先されます。
逆に、直し始めたあとで作り直しに戻るのは避けてください。途中まで進めた作業が無駄になります。最初に箇所を数えて、どちらで行くかを決めてから手をつけるのが確実です。
Canvaで上から直す手順
画像を背景に敷き、直す部分に同じ色の四角を重ね、その上に新しい文字を載せます。無料プランで完結し、慣れれば1か所3分で終わります。

ここが実際の作業です。先に用意するものを確認してください。
- NotebookLMからダウンロードしたPNG画像
- Canvaのアカウント(無料プランで足ります)
- 画像に使われている日本語フォントに近いもの
全体の流れは5つの工程に分かれます。
- 画像と同じサイズで新規デザインを作り、画像を背景に敷く
- 直したい文字の上に、背景と同じ色の四角を置いて隠す
- 隠した場所に新しい文字を載せる
- 元の文字と位置や大きさをそろえる
- PNGで書き出す
手順1:画像を背景に敷く
Canvaで新規デザインを作るとき、サイズは元の画像に合わせてください。カスタムサイズで画像の縦横のピクセル数を入力すると、余白が出ずに済みます。画像のサイズは、ファイルを右クリックして情報を見れば確認できます。
読み込んだ画像は、キャンバスいっぱいに広げて配置します。このあと上に要素を重ねていくので、背景の画像はロックしておくと作業中に動かしてしまう事故を防げます。
手順2:直す部分と同じ色の四角を置く
図形メニューから四角形を選び、直したい文字の上に置きます。このとき大切なのが色で、背景とわずかでもずれると境目が見えてしまいます。
色はスポイト機能で拾ってください。カラーパレットを開いたときに表示されるスポイトのアイコンで、画像の背景部分をクリックすると、まったく同じ色が入ります。目で近い色を選ぶのではなく、必ず画像から拾うのが要点です。
背景にグラデーションや模様が入っている場合は、スポイトでも完全には合いません。その場合は次に説明する方法を使います。
手順3:新しい文字を載せる
隠した場所にテキストを追加し、直した内容を入力します。フォントは元の画像に近いものを選びますが、完全に一致させる必要はありません。太さと大きさが合っていれば、見比べてもほとんど気づかれません。
日本語の場合、ゴシック体で書かれていることが多いので、同系統のフォントから選んでください。文字色も手順2と同じようにスポイトで元の文字から拾うと、全体の印象がそろいます。
手順4:位置と大きさをそろえる
載せた文字の位置を、元の文字があった場所に合わせます。Canvaは要素を動かすとガイド線が出るので、それを目印にすると中心や端をそろえやすくなります。
この工程でずれていると、直したことが一目でわかってしまいます。画面を拡大して、周囲の文字と高さがそろっているかを確認してください。等間隔に並んだ項目の1つを直した場合は、上下の項目との間隔も見ます。
手順5:書き出す
共有メニューからダウンロードを選び、PNG形式で書き出します。JPGを選ぶと文字の輪郭がにじむことがあるため、文字が多い画像ではPNGのほうが適しています。
印刷して配る予定があるなら、書き出しのサイズを上げておいてください。無料プランでも2倍までは選べるので、元の画像より大きく出力できます。
広い範囲を隠すとき
背景に模様やグラデーションがあって四角では隠せない場合は、別の手を使います。元の画像の無地な部分をコピーして、隠したい場所に貼り重ねる方法です。
具体的には、画像を複製してから不要な部分を切り抜き、無地の部分だけを残して重ねます。手間はかかりますが、グラデーションの途中でも違和感なくつながります。
それでも難しい場合は、作り直しに切り替えるほうが早いと判断してください。背景の再現に15分かけるより、プロンプトを足して2分で出し直したほうが合理的です。
隠した跡が見えるとき

書き出したあとに境目が見えるときは、原因がいくつかに絞られます。色がわずかに違う、四角のサイズが元の文字より小さくて端が残っている、影や縁取りが残っているのいずれかです。
確認するときは画面を400パーセント程度まで拡大してください。等倍で見て問題なくても、拡大すると1ピクセルの色ずれが見つかることがあります。四角は元の文字より少し大きめに置いておくと、端の残りを防げます。
影や縁取りが原因の場合は、四角では消しきれません。この場合も作り直しのほうが確実です。
作り直して直す場合の指示の出し方
内容そのものを変えたいなら作り直しになります。指示を書く場所と、1回に変える範囲に注意が必要です。

指示を書く場所を間違えない
追加の指示は、インフォグラフィックを生成する画面の入力欄に書きます。ソースについて質問するチャット欄とは別の場所なので、ここを間違えると生成されずに回答が返ってくるだけになります。
最初に作ったときと同じ場所です。生成のたびに指示を書き足せるので、前回の指示を残したまま条件を追加していく形になります。
1回に1か所だけ変える
「項目を3つに減らして、色を青系にして、数字も大きく」とまとめて書くと、どれが効いたのか判断できません。期待と違う結果が出ても、原因を切り分けられなくなります。
変えるのは1回に1か所だけにしてください。1つ指示を足して結果を見て、次の指示を足す。この進め方のほうが、遠回りに見えて実際は早く近づきます。
うまくいった指示は、その場でメモに残しておいてください。同じ種類の図を次に作るとき、そのまま貼り付けて使えます。プロンプトの具体的な書き方はインフォグラフィックのプロンプト例の記事にまとめています。
作り直しには戻れない限界がある
作り直すと、気に入っていた配置や配色は失われます。同じ指示を入れても結果は毎回変わるため、前の状態に戻すことはできません。
そのため、生成するたびに気に入ったものは保存する習慣をつけてください。あとから「さっきのほうが良かった」と思っても取り返せません。候補を3枚ほど保存してから選ぶ進め方なら、この失敗を避けられます。
機能の全体像や生成の基本手順についてはNotebookLMのインフォグラフィック機能の記事で解説しています。
資料作成ソフトで直す場合
PowerPointやGoogleスライドでも同じことができます。すでに資料に貼る前提なら、こちらのほうが工程が少なくなります。

やり方はCanvaと同じで、画像を貼って上から図形と文字を重ねます。資料に組み込むことが決まっているなら、別のツールを経由せずその場で直せる点が利点です。
ページの大きさを画像に合わせる
スライドの初期設定は横長の比率になっています。インフォグラフィックは縦長で出てくることが多いため、そのまま貼ると上下に大きな余白ができます。
ページ設定から、画像の縦横比に合わせたサイズに変更してください。この一手間で、書き出したときに余白が入らずに済みます。
書き出し形式で画質が変わる
スライドから画像として書き出すと、ソフトによって解像度が下がることがあります。文字がぼやける場合は、PDFで書き出してから画像に変換するほうが鮮明に残ります。
資料の1ページとしてそのまま使うなら、書き出す必要はありません。画像として単体で使う場合だけ、この点を確認してください。
2回目から早くなる準備
同じ作業を繰り返すなら、隠す用の四角と文字設定を作り置きしておきます。これだけで1か所あたり1分以上短縮できます。

隠す用の四角を作り置きする
よく使う背景色の四角を、あらかじめ数種類作っておきます。白、薄いグレー、淡い青あたりを用意しておけば、多くの場面で使い回せます。
Canvaなら、それらを1つのデザインにまとめて保存しておき、作業のたびにコピーして持ち込む形が手早く済みます。毎回スポイトで色を拾う手間がなくなります。
文字の設定をそろえておく
フォント、サイズ、色の組み合わせを決めておくと、文字を載せるたびに設定し直す必要がなくなります。一度設定したテキストを複製して文字だけ打ち替えるのが、最も早い進め方です。
インフォグラフィックの文字は、見出しと本文で2種類あることが多くあります。その2種類を用意しておけば、ほとんどの修正に対応できます。
作業用のデータを残しておく
直したあとのCanvaのデザインは、削除せず残してください。あとから別の箇所を直したくなったとき、背景の画像を読み込み直す工程から始めずに済みます。
とくに、同じインフォグラフィックを何度か修正する場合は差が大きくなります。ファイル名に元の画像名を入れておくと、あとから探しやすくなります。
直す前に確認する3つのこと
手を動かす前に、そもそも直す必要があるか、どこで使う画像かを確認してください。判断を省くと、不要な作業に時間を使うことになります。
そもそも直す必要があるか
気になっている箇所が、読む人にとっても問題なのかを一度考えてください。制作者は細部が目につきますが、読む側は全体の流れだけを見ていることが多くあります。
誤字や数字の誤りは当然直すべきです。一方、文字の大きさがわずかに違う、余白が少し狭いといった水準なら、直さずに公開して構わない場合もあります。
どこで使う画像か
ブログに載せる画像と、クライアントに提出する資料では求められる水準が違います。前者なら細部の粗さは許容できますが、後者では境目が見えた時点で信頼に関わります。
提出物として使うなら、上から直すより作り直すほうが安全です。上書きの跡が残るリスクを避けられます。
元の画像の大きさ
書き出された画像が小さい場合、拡大すると文字がぼやけます。この状態で上から文字を載せると、新しい文字だけが鮮明になって浮いて見えます。
その場合は、載せる文字にもわずかにぼかしをかけるか、画像ごと作り直してください。画質がそろっていないほうが、かえって目立ちます。
公開する前に見るところ
編集した画像は、数字と内容を元の資料と突き合わせてから使ってください。見た目を直す作業の途中で、中身がずれることがあります。

数字は元の資料と突き合わせる
手で打ち替えた数字は、桁の間違いが起こりやすい部分です。とくに「1,200」と「12,000」のような取り違えは、見た目では気づきにくくなります。
読み込ませた元の資料を開いて、数字と単位を一つずつ確認してください。パーセントと件数を取り違えているケースもあるため、単位まで見る必要があります。
内容を勝手に変えない
見た目を整える過程で、文字数を収めるために表現を変えたくなることがあります。しかし、元の資料にない意味を足してしまうと、資料の要約として成立しなくなります。
短くする必要があるなら、意味を保ったまま言い換えてください。収まらない場合は、作り直して項目数を減らすほうが正確に仕上がります。
出典の表記を消さない
生成されたインフォグラフィックに出典や注記が入っている場合、レイアウトの都合で消したくなることがあります。これは残してください。
とくに、他者のデータを引用した図では出典が根拠になります。邪魔に見えるなら、消すのではなく小さくするか、位置を移動させてください。商用で使う場合の確認事項は機能の解説記事でまとめています。
よくある質問
NotebookLMのインフォグラフィックの編集について、よく寄せられる疑問に回答します。
アプリの中で文字だけ直せますか
現時点ではできません。出力が1枚の画像のため、文字として選択する操作そのものが用意されていません。直すには作り直すか、画像を保存して別のツールで上から直すことになります。
無料のプランでも編集できますか
できます。この記事の手順はCanvaの無料プランで完結します。書き出しサイズを大きくしたい場合や、特定のフォントを使いたい場合に有料機能が関わることがありますが、通常の修正では不要です。
スマホだけで直せますか
Canvaのアプリを使えば可能ですが、おすすめしません。色をスポイトで拾う作業と、位置をそろえる作業が画面の小ささで難しくなります。1か所の簡単な修正ならできますが、仕上がりを見るならパソコンのほうが確実です。
同じデザインでもう一度作れますか
できません。同じ指示を入れても配置や配色は毎回変わります。気に入った画像は、その時点で必ず保存してください。
PDFで書き出せば編集できますか
中身が画像のままなので、文字としては扱えません。PDF編集ソフトで開いても、文字を選択できる状態にはなりません。画像として上から直す方法と結果は同じです。
文字を認識させて取り出せませんか
文字認識の機能を使えば、文字そのものは取り出せます。ただしレイアウトは再現されないため、デザインを保ったまま直す目的には使えません。文章だけを別の用途に使いたい場合には有効です。
まとめ:直す箇所の数で方法を決める
編集できないのは仕様です。誤字や1語なら上から直し、内容を変えるなら作り直す。この切り分けで迷わなくなります。
NotebookLMのインフォグラフィックが画面上で直せないのは、出力が1枚の画像だからです。操作を探して時間を使うより、画像として直す前提に切り替えるほうが早く終わります。
手順は単純です。画像を背景に敷き、直す部分に同じ色の四角を置き、上から文字を載せる。色はスポイトで拾い、位置はガイド線でそろえる。これだけで1か所3分です。
判断に迷ったら、直す箇所を数えてください。3つを超えるなら作り直したほうが速く、デザインを残したい場合だけ上から直す価値があります。この基準があれば、作業を始めてから迷わずに済みます。
そして、気に入った画像はその場で保存してください。作り直すと同じものは二度と出てきません。これだけは取り返しがつかない部分です。