Webデザインの仕事を受注する6つの流れ | 初案件でも大丈夫!単価や進め方まとめ

Webデザインの仕事を受注する流れと単価のアイキャッチ

初めての案件が決まったとき、うれしさと同時に「このあと何をどう進めればいいのか」と不安になります。見積もりの出し方、契約の交わし方、修正はどこまで対応するのか。営業の情報は多くても、受注してからの流れを説明してくれる記事は多くありません。

この記事では、案件が決まったあとの実務プロセスを、ヒアリングから請求までの6工程で解説します。単価の相場表もあわせて載せるので、初案件でも迷わず進められます。

初案件で起こるトラブルの多くは、スキル不足ではなく段取りの不備から生まれます。逆に言えば、流れを知っておくだけで防げるものがほとんどです。デザインの腕を磨く前に、まずはこの地図を頭に入れておきましょう。

結論からお伝えすると、Webデザインの仕事はヒアリング→見積・契約→デザイン制作→修正対応→納品→請求という6つの工程で進みます。バナー1枚なら3,000円〜1万円、LPなら3万〜15万円が単価の目安です。修正回数を契約時に決めておくことが、トラブルを防ぐ最大のポイントです。

本記事では、初案件でも安心して進められるよう、各工程でやることと単価の決め方を具体的に解説します。

目次

Webデザインの仕事受注から納品までの流れ【6工程】

Webデザインの仕事受注から納品までの6つの流れのイメージ

Webデザインの受注後は、ヒアリング・見積と契約・制作・修正対応・納品・請求の6工程で進みます。全体像を最初に把握しておくと、初案件でも落ち着いて対応できます。

案件が決まってからの流れは、どの仕事もおおむね同じです。まずは全体の地図を頭に入れてください。それぞれの工程でやるべきことと、かかる期間の目安をまとめます。

  1. 工程1:ヒアリング・要件定義(所要1〜3日)
    目的・ターゲット・納期・参考デザインを確認します。ここでの認識合わせが、後の修正回数を左右します。

  2. 工程2:見積・契約(所要1〜3日)
    作業範囲と金額、修正回数、納期、支払い条件を書面で確定させます。口約束は避けます。

  3. 工程3:デザイン制作(所要3日〜2週間)
    ラフやワイヤーで方向性を確認してから作り込むと、大きな手戻りを防げます。

  4. 工程4:フィードバック・修正対応(所要3〜7日)
    契約で決めた回数内で修正します。範囲を超える依頼は追加費用を提示します。

  5. 工程5:納品・検収(所要1〜3日)
    指定形式でデータを渡し、先方の確認をもって完了とします。納品物の一覧を添えると親切です。

  6. 工程6:請求・入金確認(所要1〜2ヶ月)
    請求書を発行し、支払期日どおりに入金されたか確認します。入金確認までが仕事です。

初案件で不安が大きいのは工程1と工程2ですが、実際にトラブルが起きやすいのは工程4の修正対応です。だからこそ、早い段階でルールを決めておくことが重要になります。

全体でかかる期間は、バナー1枚なら1週間ほど、LPなら3週間から1ヶ月ほどが目安です。ここに先方の確認待ちの時間も加わるため、納期を約束するときは余裕を持たせておきましょう。

クラウドソーシング経由の案件でも、直接契約でも、この流れは基本的に同じです。プラットフォームを使う場合は、契約や請求の一部が自動化されるぶん、初心者には進めやすくなっています。

工程1:ヒアリングで確認すべき7項目

Webデザイン案件のヒアリングで要件を確認するイメージ

ヒアリングとは、制作前にクライアントの要望と条件を引き出す工程です。目的・ターゲット・参考デザイン・納期・予算など7項目を押さえると、認識のズレによる手戻りを防げます。

受注後に最初にやることが、ヒアリングです。ここを丁寧にやるほど、後の修正が減ります。逆に、確認不足のまま制作を始めると、完成間際になって方向性のズレが発覚し、作り直しになることもあります。最低限、次の7つは確認してください。

  • 目的:何のための制作か。集客か、申し込み獲得か、ブランディングか
  • ターゲット:誰に届けたいか。年齢層や性別、悩みまで聞けると理想的
  • 参考デザイン:好みのテイストを具体例で共有してもらう
  • 掲載内容:文章や写真は先方が用意するのか、こちらで作るのか
  • 納期:いつまでに必要か。公開日が決まっているかも確認する
  • 予算:先方が想定している金額感を聞く
  • 使用範囲:どこで使うか。Web限定か、印刷もするか

特に見落としがちなのが「掲載内容を誰が用意するか」です。文章や写真の準備までこちらの作業に含まれると、想定した工数を大きく超えてしまいます。ここは必ず、見積もりを出す前に確認しましょう。

ヒアリングは対話で深掘りする

質問リストを埋めるだけでは、本当の要望は出てきません。「集客したい」と言われたら、「今はどこから集客していますか」「どんなお客様に来てほしいですか」と一歩踏み込んで聞きます。

クライアント自身も、要望を言語化できていないことがよくあります。対話を通じて整理を手伝うと、それだけで「この人に任せて安心だ」と感じてもらえます。デザインの前段階にあるこの作業が、実は差別化のポイントです。

聞いた内容は必ず書面にまとめる

ヒアリングが終わったら、内容を整理して先方に送ります。「本日うかがった内容をまとめました。認識に相違があればお知らせください」と一文添えるだけで十分です。

この一手間が、後の「言った・言わない」を防ぎます。特に電話や対面で話した場合は、記録が残らないため必須の作業だと考えてください。認識のズレは、早い段階ほど修正コストが小さくて済みます。

工程2:見積と契約で決めておくべきこと

Webデザイン案件の見積もりと契約内容を確認するイメージ

見積では、作業範囲・金額・修正回数・納期・支払い条件の5点を明記します。特に修正回数を書面で決めておくことが、無限修正のトラブルを防ぐ最大の対策です。

見積書に必ず書く5項目

見積書は、あとで「言った・言わない」にならないための保険です。フォーマットは無料のテンプレートを使えば十分で、特別なソフトも必要ありません。次の5つは必ず明記してください。

  • 作業範囲:何を作るか、何は含まないかを具体的に書く
  • 金額:制作費の内訳と合計金額。税込か税抜かも明記する
  • 修正回数:何回まで無料か。超えた場合の追加費用も書く
  • 納期:いつ納品するか。先方の確認にかかる期間も見込む
  • 支払い条件:いつまでに、どの方法で支払われるか

修正回数を決めておく理由

初案件で最も多いトラブルが、修正の無限ループです。「もう少し明るく」「やっぱり元に戻して」が延々と続き、報酬に対して作業量が膨らんでいきます。時給に換算すると数百円になってしまった、という話も珍しくありません。

これを防ぐには、「修正は2回まで、3回目以降は1回あたり◯円」と最初に決めておくことです。相手を制限するためではなく、お互いが気持ちよく進めるためのルールとして伝えれば、拒まれることはほとんどありません。

あわせて、「修正」と「作り直し」の線引きも伝えておきましょう。色や文字の調整は修正の範囲ですが、コンセプトからの作り直しは別案件に近い作業量になります。ここを曖昧にすると、無料で何度も作り直す事態になりかねません。

契約書がない場合の対処

小規模な案件では、正式な契約書を交わさないこともあります。その場合でも、条件をメールやチャットに文章で残しておきましょう。

なお2024年11月に施行されたフリーランス保護新法により、発注者には業務内容・報酬額・支払期日を書面や電子データで明示する義務があります(出典:公正取引委員会)。条件が曖昧なまま進めようとする相手には、この点を根拠に確認を求められます。

「条件を細かく確認すると嫌がられるのでは」と心配になるかもしれませんが、実際は逆です。きちんと確認する人ほど、仕事が丁寧だと評価されます。曖昧なまま進めて後で揉めるほうが、双方にとって大きな損失になります。

着手金をもらう選択肢もある

高額な案件や初めて取引する相手の場合、着手金を受け取る方法があります。総額の30〜50%を先に受け取り、納品後に残額を請求する形です。

これは相手を疑うためではなく、途中でキャンセルになったときに作業分が無駄にならないための仕組みです。制作会社でも一般的に行われている方法なので、遠慮なく提案して構いません。少額の案件では省略しても問題ありません。

Webデザインの単価相場【案件別】

単価の目安は、バナー1枚3,000円〜1万円、LP3万〜15万円、コーポレートサイト20万〜50万円です。駆け出しは相場より低めから始め、実績を積んで上げていくのが一般的です。

いくらで受ければいいのかは、初案件でいちばん迷うところです。まずは一般的な相場を把握しておきましょう。

案件の種類単価の目安作業日数の目安初案件での目安
バナー1枚3,000円〜1万円半日〜1日3,000円前後から
SNS用画像(数点セット)5,000円〜2万円1〜2日5,000円前後から
ランディングページ(LP)3万〜15万円1〜2週間3万円前後から
WordPressサイト構築10万〜30万円2〜4週間10万円前後から
コーポレートサイト(5〜10P)20万〜50万円1〜2ヶ月実績を積んでから

相場はあくまで参考値です。地域や案件規模、対応範囲によって変わるため、最終的には次に説明する工数ベースで判断してください。

同じLP制作でも、原稿と写真が支給されるのか、こちらで用意するのかで作業量は倍近く変わります。金額を出す前に、どこまでが自分の担当かを必ず確認しましょう。コーディングまで含むかどうかも、単価を大きく左右します。

なお、クラウドソーシング経由では手数料が引かれるため、手取りは表示金額より1〜2割ほど少なくなります。直接契約と比べるときは、この差も考慮に入れてください。

工数から下限を決める

相場よりも大切なのが、自分の作業時間から逆算する考え方です。時給をいくらに設定するかを決め、かかる時間を掛ければ、受けてよい金額の下限が出ます。

たとえば時給1,500円と決め、LP制作に20時間かかる見込みなら3万円が最低ラインです。ここに修正対応やメールのやり取りの時間も加えて見積もると、現実的な金額になります。この基準を持っておくと、安く受けすぎて消耗する事態を防げます。

初心者が見落としがちなのが、制作以外にかかる時間です。ヒアリング、メールのやり取り、修正、請求書の作成まで含めると、実際の作業時間は想定の1.5倍ほどになることも珍しくありません。見積もりには、この分も織り込んでおきましょう。

実績が増えたら単価を上げる

駆け出しのころの価格を、いつまでも続ける必要はありません。実績が5件、10件と増えたら、少しずつ単価を上げていきます。

新規のお客様から順に価格を上げ、既存のお客様には次回から改定を伝える形が進めやすい方法です。「作業範囲が広がったため」「品質を保つため」と理由を添えれば、納得してもらいやすくなります。安いままで案件数だけ増やすと、時間がなくなり単価を上げる余裕も失われます。

工程3〜4:制作と修正対応の進め方

Webデザイン制作と修正対応を進めるイメージ

制作はいきなり作り込まず、ラフやワイヤーで方向性を確認してから進めます。修正対応では、契約で決めた回数を守りつつ、範囲外の依頼には追加費用を提示することが大切です。

いきなり完成形を作らない

初心者がやりがちな失敗が、最初から完成度の高いデザインを作り込んでしまうことです。時間をかけて仕上げたのに方向性がズレていた場合、すべて作り直しになります。労力も時間も無駄になり、精神的なダメージも大きくなります。

まずはラフ案や簡単なワイヤーフレームを見せて、方向性の合意を取りましょう。この段階で「イメージと違う」を潰しておけば、後の大きな手戻りを防げます。

複数案を出す場合は、2案までが適切です。3案以上出すと、クライアントが迷って決められなくなります。「こちらを推奨します」と1案を明確に勧めると、判断がスムーズに進みます。

修正依頼への向き合い方

修正は、否定ではなく調整のプロセスです。感情的にならず、なぜその修正が必要かを聞くと、本当の要望が見えてきます。「もっと明るく」という依頼の裏に、「若い層に届けたい」という目的が隠れていることもあります。

依頼をそのまま実行するだけでなく、目的を確認したうえで最適な形を提案できると、単なる作業者ではなくパートナーとして見てもらえます。この姿勢の差が、継続依頼につながります。

契約範囲を超える依頼が来たら、「こちらは当初の範囲外になるため、追加で◯円をいただく形になります」と冷静に伝えます。無償で受け続けると、その案件だけでなく今後の関係でも不利になります。

断るのではなく、条件を示すのがポイントです。「できません」ではなく「この条件でしたら対応できます」と伝えれば、関係を保ったまま線引きができます。相手も、無料でやってもらえると思っていないことがほとんどです。

修正依頼はまとめてもらう

修正が小出しに届くと、そのたびに作業が発生して効率が落ちます。「お気づきの点をまとめてお送りください」と最初にお願いしておきましょう。

社内で複数の人が確認する案件では、意見が分かれることもあります。その場合は「最終的な判断をどなたにいただけますか」と窓口を確認しておくと、修正の往復を減らせます。関係者が多い案件ほど、この確認が効きます。

進捗報告を先回りする

制作期間中は、こまめな進捗報告が信頼につながります。「進捗はどうですか」と聞かれる前に、「現在ここまで進んでいます、◯日にお送りします」と伝えましょう。制作に数日以上かかる案件なら、途中で一度は状況を共有しておくと安心してもらえます。

初案件では技術力より、この報告と納期遵守のほうが評価されます。丁寧なやり取りができれば、次の依頼につながりやすくなります。

返信の速さも同じくらい大切です。すぐに答えられない内容でも、「確認して本日中にご連絡します」と一言返すだけで印象は変わります。放置される時間が長いほど、クライアントは不安になるからです。

納期に遅れそうなときの伝え方

どうしても間に合わない場合は、期限の直前ではなく、わかった時点ですぐ連絡します。「◯日までとお伝えしていましたが、◯日まで延ばしていただけないでしょうか」と、新しい期日をセットで提示するのが基本です。

遅れること自体より、連絡がないことのほうが信頼を失います。誠実に早く伝えれば、たいていの場合は調整してもらえます。逆に、当日になって「間に合いません」と言うのは、次の依頼を失う原因になります。

デザインの意図を説明する

提出時に「なぜこのデザインにしたか」を添えると、修正が減ります。「ターゲット層に合わせて落ち着いた配色にしました」「申し込みボタンを目立たせるため上部にも配置しました」といった一言で十分です。

意図が伝わると、クライアントは好みだけで判断しなくなります。目的に立ち返って考えてもらえるため、感覚的な修正依頼が減っていきます。

工程5〜6:納品と請求で気をつけること

Webデザイン案件の納品と請求を確認するイメージ

納品では、データ形式と納品物の範囲を事前に確認します。請求は入金確認までが仕事で、支払期日と振込手数料の負担も先に決めておくとトラブルを防げます。

納品時に確認すること

納品前に、データ形式を必ず確認しましょう。画像ならJPGかPNGか、編集可能な元データも渡すのかで、作業も権利の扱いも変わります。Webサイトの場合は、サーバーへのアップロードまで含むのかも確認が必要です。

納品方法も事前に決めておきます。メール添付で送るのか、ファイル転送サービスを使うのか、共有フォルダに置くのか。容量が大きいデータは、メールでは送れないこともあります。

元データを渡すと、以降は先方が自由に改変できます。渡さない場合は、その旨を事前に伝えておくとトラブルになりません。納品時は、納品物の一覧を添えると親切です。

画像素材の権利にも注意が必要です。有料素材を使った場合、商用利用の範囲や再配布の可否はライセンスによって異なります。使用した素材の出所を記録しておくと、後から問い合わせがあっても対応できます。

検収の期限を決めておく

納品後、いつまでも確認の返事が来ないと、案件が完了せず請求もできません。「納品後1週間以内にご確認ください。ご連絡がない場合は検収完了とさせていただきます」と伝えておきましょう。

この一文があるだけで、案件が宙に浮くのを防げます。忙しいクライアントほど確認が後回しになりがちなので、こちらから期限を示すことが親切にもなります。

請求と入金確認

納品したら、速やかに請求書を発行します。請求書には、日付・宛名・件名・金額・振込先・支払期日を記載します。先方に締め日がある場合は、それに合わせて発行しましょう。

支払いは「月末締め翌月末払い」が一般的で、納品から入金まで1〜2ヶ月かかることも珍しくありません。振込手数料をどちらが負担するかも、見積もり段階で決めておきましょう。入金を確認して、はじめて案件は完了です。

納品したら入金は自動で行われる、と思い込まないことが大切です。期日を過ぎても入金がない場合は、まず事務的に確認します。「◯日が期日でしたが、ご入金の確認が取れておりません。行き違いでしたら失礼いたします」といった文面で十分です。多くは事務処理の遅れなので、感情的にならずに連絡しましょう。

継続案件につなげる一言

納品時は、次につなげるチャンスでもあります。「今後もバナーや更新など、デザインでお困りのことがあればお声がけください」と伝えておきましょう。

新規のお客様を探すより、一度取引した相手からの再依頼のほうが、営業の手間がかかりません。丁寧に仕上げた直後は、最も好意的に受け取ってもらえるタイミングです。紹介をお願いするのも、この瞬間が効果的です。

年間所得20万円を超えたら確定申告

会社員が副業でWebデザインをする場合、年間の所得が20万円を超えると確定申告が必要です。報酬や経費の記録は、最初の案件からつけておくと後が楽になります。

パソコンやソフト代、通信費の一部は経費として計上できる場合があります。領収書や明細は捨てずに保管しておきましょう。また、報酬から源泉徴収されている場合は、確定申告で還付を受けられることもあります。

案件が増えてきたら、請求書の管理も仕組み化しておくと安心です。発行日と入金予定日を一覧にしておけば、未入金の見落としを防げます。

初案件で失敗しないための3つの心構え

初案件では、条件を書面に残す・安く受けすぎない・わからないことは確認するという3点を守れば、大きな失敗は避けられます。技術より段取りと誠実さが評価されます。

条件は必ず文章で残す

口頭やその場のやり取りで決めたことも、あとから必ずメールなどで文章にして送りましょう。「先ほどのお打ち合わせの内容を整理しました」と送るだけで、認識のズレを防げます。

これは相手を疑う行為ではなく、お互いの認識を揃えるための確認です。丁寧な仕事をする人ほど、この習慣を持っています。記録が残っていれば、万が一トラブルになったときにも自分を守れます。

安く受けすぎない

実績がほしいからと極端に安く受けると、作業量に見合わず疲弊します。工数ベースの下限を決めておき、その範囲で調整しましょう。安すぎる価格は、相手にも「この程度の仕事」という印象を与えかねません。

どうしても価格を下げる場合は、「初回モニター価格」と期間や条件を区切って伝えます。そうすれば、2回目以降に通常価格へ戻しやすくなります。案件の取り方そのものはWebデザイナーの仕事の取り方の記事で詳しく解説しています。

わからないことは正直に聞く

知ったかぶりで進めるほうが、後で大きな問題になります。「この点を確認させてください」と早めに聞くほうが、結果的に信頼されます。

対応できない依頼が来たときも、正直に伝えて構いません。「その部分は専門外のため対応できませんが、こちらでしたら対応できます」と代案を示せば、誠実な印象を残せます。無理に引き受けて納品できないほうが、はるかに大きな信頼の損失になります。

初案件でつまずいた経験は、誰にでもあります。実際の駆け出し期のリアルは駆け出しWebデザイナーの現実の記事もあわせて参考にしてください。

記録を残しながら進める

案件が終わったら、かかった時間と作業内容を記録しておきましょう。次の見積もりの精度が上がり、単価を決めるときの根拠にもなります。

「LPで見積もり20時間、実際は28時間かかった」と分かれば、次から余裕を持った見積もりが出せます。感覚ではなく記録で判断できるようになると、安く受けすぎる失敗が減っていきます。制作物も、許可を得てポートフォリオに追加しておきましょう。

Webデザインの仕事受注に関するよくある質問

初めてWebデザインの仕事を受注する方から寄せられる質問に、具体的な数字を交えて回答します。実務の判断に役立ててください。

初案件はいくらで受けるのが適正ですか?

バナー1枚なら3,000円前後、LPなら3万円前後が初案件の目安です。相場はバナー3,000円〜1万円、LP3万〜15万円なので、駆け出しは下限からのスタートになります。ただし、自分の時給と作業時間から下限を計算し、それを下回らないようにしてください。

修正は何回まで対応すべきですか?

2回までを無料とし、3回目以降は追加費用とするのが一般的です。回数を決めずに始めると修正が延々と続き、報酬に見合わない作業量になります。見積もりの段階で「修正2回まで」と明記しておきましょう。

契約書は必ず必要ですか?

正式な契約書がなくても、条件をメールなどの文章で残せば有効な記録になります。2024年11月施行のフリーランス保護新法では、発注者に業務内容・報酬額・支払期日の明示が義務づけられています。条件を曖昧にする相手には、確認を求めて構いません。

報酬はいつ振り込まれますか?

「月末締め翌月末払い」が一般的で、納品から入金まで1〜2ヶ月かかることもあります。クラウドソーシング経由なら、締め日から2週間ほどで受け取れる場合が多いです。生活費に直結する場合は、支払いサイクルを事前に確認しておきましょう。

元データも渡す必要がありますか?

契約で決めた範囲によります。一般的には、完成データ(JPGやPNG)のみの納品が基本で、編集可能な元データは別料金とするケースが多くあります。元データを渡すと以降は自由に改変されるため、渡すかどうかは見積もりの段階で明記しておきましょう。

途中でキャンセルされたらどうなりますか?

着手後のキャンセルに備えて、契約時にキャンセル料の条件を決めておくと安心です。「着手後は総額の50%」といった形が一般的です。高額案件では、総額の30〜50%を着手金として先に受け取る方法もあります。

未経験でも仕事を受注できますか?

できます。実績がなくても、自主制作のポートフォリオがあれば応募は可能です。まずはバナーなど小さな案件から始め、丁寧な対応で評価を積むと、次の案件につながります。最初の1件を取る方法は、案件獲得の記事で詳しく解説しています。

まとめ:受注後の流れを知っていれば初案件も怖くない

Webデザインの仕事は、ヒアリングから請求までの6工程で進みます。修正回数と条件を書面で決めておけば、初案件でもトラブルなく完了できます。

初めての案件で不安になるのは、受注したあとの流れが見えないからです。ヒアリング、見積と契約、制作、修正、納品、請求という6工程を知っていれば、順番に進めるだけで完了できます。やることが明確になれば、不安は自然と小さくなります。

特に大切なのが、修正回数と作業範囲を最初に書面で決めておくことです。ここさえ押さえておけば、初案件で起こりがちなトラブルはほとんど防げます。単価は工数から下限を決め、安く受けすぎないようにしましょう。

本記事で紹介した流れを、もう一度整理します。ヒアリングで7項目を確認し、見積で5項目を明記する。ラフで方向性を合わせてから作り込み、修正は決めた回数内で対応する。納品後は検収期限を伝え、入金確認までを見届ける。この順番を守るだけで、初案件の不安はぐっと小さくなります。

そして、納品して終わりにしないことです。入金を確認し、次につながる一言を添える。ここまでやって、はじめて1件が完結します。継続依頼や紹介が生まれると、営業の負担は一気に軽くなります。

初案件では、技術の高さより段取りと誠実さが見られています。この記事の流れをそのまま進めれば、初めてでも最後までやり切れます。まずは目の前の1件を、丁寧に仕上げることから始めてみてください。その積み重ねが、次の依頼を運んできます。

Webデザインの仕事を受注する流れと単価のアイキャッチ

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