図解の作り方9ステップ|初心者でも伝わるデザインが作れるコツを解説

プレゼン資料、SNS投稿、業務マニュアル、ブログ記事、さまざまな場面で
「図解があればもっと伝わるのに」と感じたことがある方は多いのではないでしょうか。
実は、図解のクオリティを左右するのは、実はツールの使い方ではありません。
「何を」「誰に」「どんな順番で」伝えるかを設計する力です。
設計の手順さえ押さえれば、使うツールに関係なく、初心者でも伝わる図解が作れるようになります。
設計がしっかりしていれば、どのツールで作っても伝わる図解になりますし、設計が甘ければどんなツールを使ってもわかりにくい図解になります。
この記事では、ツールに依存しない伝わる図解の設計プロセスを9ステップで解説しています。
情報整理から型選び、デザインの仕上げまで順番に進めれば、初心者の方でも「見た人に一発で伝わる図解」が作れるようになります。
最初のステップは5分でできる作業なので、まずは気軽に読み進めてみてくださいね。
結論からお伝えすると、図解の作り方は「メッセージを1つに絞る → 情報を整理する → 型を選ぶ → ラフを描く → デザインを仕上げる → チェックする」の9ステップで完成します。
設計の手順さえ押さえれば、デザイン未経験でも1.5〜2.5時間で、伝わる図解が1枚作れます。
本記事では、各ステップの具体的な手順に加え、覚えておきたい図解の基本パターン6つ、初心者がやりがちな失敗の対処法も紹介します。
図解とは?情報を視覚的に伝えるデザイン手法
図解とは、文章だけでは伝わりにくい情報を図形や矢印、アイコンなどを使って視覚的に整理・表現する手法です。

プレゼン資料、SNS投稿、ブログ記事、業務マニュアルなど、ツールや媒体を問わず幅広い場面で活用されています。
図解と聞くと難しそうに感じるかもしれませんが、本質はとてもシンプルです。
伝えたい情報を、図形・矢印・短いテキストを組み合わせて「一目でわかる形」に整理すること。
これが図解の役割です。
たとえば、業務フローの説明、商品の比較、サービスの仕組み紹介など、言葉で長く説明するよりも図にしたほうが一瞬で伝わる場面は多いですよね。
2025年に8カ国2,475人を対象に実施された調査では、91%のビジネスパーソンが「視覚的な表現はテキストよりも効果的にアイデアを伝えられる」と回答しています(出典:Canva Japan「ビジュアルコミュニケーションの現在地」2025年9月)。
同調査では、質の高いビジュアルコンテンツは単調なテキストと比べて記憶の符号化速度が74%向上するという結果も報告されています。
さらに、ビジネスリーダーの87%が「ビジュアルコミュニケーション不足は業務の遅延や混乱を引き起こす」と回答しています。
図解は「あると便利」ではなく、仕事の成果を左右するスキルになりつつあります。
そして大切なのは、図解のクオリティを決めるのはツールの機能ではなく、情報を整理して構造化する設計力だということです。
この記事で紹介する9ステップを順番に進めれば、どんなツールを使っても、初めての方でも伝わる図解が作れるようになります。
図解の作り方9ステップ|初心者でも今日から実践できる手順
図解の作り方は「情報整理→構造化→ビジュアル化」の3段階に分けられます。
ここでは各段階をさらに細かく9ステップに分解し、初心者でも迷わず進められるように手順を解説します。
全工程の所要時間は1.5〜2.5時間が目安です。
「何から始めればいいかわからない」という方のために、最初のステップは5分でできる作業にしています。
まずはステップ1から順番に試してみてください。
- ステップ1:伝えたいメッセージを1つに決める
図解作成で最初にやることは「この図解で何を伝えたいか」を1文で書き出すことです。
「商品の3つの特徴を伝えたい」「申し込みの流れを説明したい」「AとBの違いを見せたい」など、伝えたいメッセージは1つの図解につき1つに絞ります。
メッセージが2つ以上ある場合は、図解を分けたほうが伝わりやすくなります。
紙やメモアプリに「この図解で伝えたいことは〇〇」と1行で書いてみてください。これが図解の設計図の第一歩です。 - ステップ2:伝える相手(ターゲット)を明確にする
同じ情報でも、伝える相手によって図解のスタイルは変わります。
たとえば、社内の同僚向けなら専門用語を使っても問題ありませんが、顧客向けなら平易な言葉に置き換える必要がありますよね。
以下の3点を確認しておくと、デザインの方向性が定まります。
・相手の知識レベル:初心者か、ある程度知っている人か
・図解の用途:プレゼン資料、SNS投稿、ブログ記事、社内マニュアルなど
・相手が求めていること:概要を知りたいのか、手順を知りたいのか - ステップ3:必要な情報を書き出して整理する
ステップ1で決めたメッセージを伝えるために必要な情報を、箇条書きでとにかく書き出します。
この段階では取捨選択せず、思いつく限り書き出すのがポイントです。
書き出したら、次に「本当に必要な情報」だけを残します。
図解は「情報を足す」よりも「情報を削る」ほうが難しく、かつ重要です。
「この情報がなくてもメッセージは伝わるか?」と自分に問いかけながら、不要な情報を思い切って削りましょう。 - ステップ4:情報をグルーピングして優先順位をつける
残った情報を、関連するもの同士でグループに分けます。
たとえば「費用に関する情報」「手順に関する情報」「メリットに関する情報」といった具合です。
グループ分けができたら、伝えたい順番に並べ替えます。
「最も重要な情報は何か」「読者が最初に知りたいことは何か」を基準に優先順位をつけてください。
この作業をしっかりやっておくと、ステップ5の「型選び」がスムーズに進みます。
グループの数が3〜5個程度に収まると、見やすい図解になりやすいです。 - ステップ5:図解の「型」を選ぶ
情報の整理ができたら、次はその情報を「どの型で表現するか」を決めます。
図解にはフロー型、比較型、マトリクス型など、いくつかの基本パターンがあります(詳しくは次の章で解説します)。
型を選ぶ基準はシンプルです。
手順や流れを伝えたい → フロー型
複数の要素を並べて比較したい → 比較型・表型
要素同士の関係性を伝えたい → ベン図・相関図
全体の中の位置づけを示したい → マトリクス型・ピラミッド型
迷ったらまず「フロー型」か「比較型」を試してみてください。
この2つだけで、ビジネスシーンの図解の半分以上はカバーできます。 - ステップ6:紙にラフスケッチを描く
いきなりパソコンで作り始めるのではなく、まず紙に手描きでラフを描くのがおすすめです。
手描きなら修正も自由にできますし、「全体の配置はこれでいいか」「情報の流れは自然か」を素早く確認できます。
ラフスケッチでは、以下の3点だけ決めれば十分です。
要素の配置:どこに何を置くか
視線の流れ:左から右、上から下など
強調ポイント:一番目立たせたい箇所はどこか
きれいに描く必要はありません。四角と矢印と短い文字だけで「だいたいこんな感じ」が伝わればOKです。 - ステップ7:デザインツールでレイアウトを組む
ラフスケッチをもとに、デザインツールで図解を組み立てていきます。
使うツールはCanva、PowerPoint、Googleスライド、Figmaなど何でもかまいません。
自分が使い慣れたツールを選ぶのが一番です。
ツール選びに時間をかけるよりも、ステップ1〜6の設計に時間を使うほうが完成度に直結します。
どのツールを使う場合でも、レイアウトで意識するポイントは同じです。
要素の大きさにメリハリをつける:メインの情報は大きく、補足情報は小さく
揃えられるものは徹底的に揃える:要素の端、間隔、中心線をきっちり合わせる
全体の形を四角形に収める:はみ出しや偏りがないようにバランスを取る
ステップ6でラフがしっかり描けていれば、この工程は「ラフをなぞる作業」に近くなります。
逆にラフを飛ばしていきなりツールで作り始めると、配置の微調整に時間を取られて全体の設計がおろそかになりがちです。 - ステップ8:配色・フォント・アイコンを調整する
レイアウトが決まったら、見た目を整えていきます。
配色のルール:使う色は2〜4色までに絞ります。
原色(真っ赤、真っ青など)は避けて、少し彩度を落とした色を使うと落ち着いた印象になります。
色には意味を持たせましょう(例:ポジティブな情報は青、注意点は赤)。
フォントのルール:フォントは1〜2種類に統一します。
図解では読みやすさが最優先なので、ゴシック体(Noto Sans JP、BIZ UDゴシックなど)がおすすめです。
文字サイズは最低でも12pt以上を確保してください。
アイコンのルール:アイコンやイラストを使う場合は、テイスト(線画、塗りつぶし、立体風など)を統一します。
バラバラのテイストが混在すると、一気に素人っぽい印象になります。
配色・レイアウト・余白の具体的なコツについては、「伝わる図解デザインを作るコツ9選」の記事でさらに詳しく解説しています。 - ステップ9:第三者にチェックしてもらい仕上げる
最後に、自分以外の誰かに図解を見てもらいます。
作成者は内容を理解しているため、情報の抜けや流れの不自然さに気づきにくいものです。
チェックしてもらうときは、「何も説明せずに図解だけ見せて、内容が伝わるかどうか」を確認するのが効果的です。
「ここは何を意味しているの?」と聞かれた箇所は、説明が不足しているサインです。
身近に見せる人がいない場合は、作成後に数時間〜1日ほど時間を空けてから自分で見直す方法もあります。
時間を置くことで、客観的な目で見直しやすくなります。
目的に合わせて選ぶ|図解の基本パターン6つ
図解には、情報の性質に応じた基本パターン(型)があります。
代表的な6つの型を覚えておけば、ほとんどの場面で適切な図解を選べるようになります。
ステップ5で「型を選ぶ」と書きましたが、どんな型があるのかを知らないと選びようがありませんよね。
ここでは、ビジネスや日常で使われる頻度の高い6つの基本パターンを紹介します。
フロー型:手順や流れを伝えたいときに使う

矢印を使って「ステップ1 → ステップ2 → ステップ3」のように流れを表現するパターンです。
業務フロー、申し込み手順、プロジェクトの進行工程など、時間の経過や順序がある情報に向いています。
作り方のコツは、各ステップを同じ大きさの図形で統一し、左から右(または上から下)に並べること。
ステップが5つ以上になる場合は折り返すか、グループに分けると見やすくなります。
比較型:2つ以上の要素を並べて違いを示す

「AとBはどう違うのか」を視覚的に伝えるパターンです。
商品の比較、プランの違い、ビフォーアフターなど、読者に選択肢を提示する場面で効果的です。
横に並べる「カラム型」や、表形式の「テーブル型」が一般的です。
比較する項目は3〜5つ程度に絞ると、読者が迷わず判断しやすくなります。
マトリクス型:2つの軸で分類・ポジションを示す

縦軸と横軸を基準に、要素の位置づけやポジションを示すパターンです。
「難易度 × コスト」「重要度 × 緊急度」のように2つの基準で情報を整理したいときに適しています。
4象限マトリクスが代表的で、競合分析や優先順位の判断などビジネスの場面でよく使われます。
ピラミッド型:階層構造を示す

上から下へ階層をなす構造を表すパターンです。
組織図、優先順位、段階的な構造を伝えるのに向いています。
頂点が「最も重要な要素」または「最終目標」を示し、下にいくほど基盤となる要素を配置するのが基本です。
サイクル型:循環する流れを示す

PDCAサイクルや季節ごとの業務フローなど、繰り返し循環するプロセスを表現するパターンです。
円形に要素を配置し、矢印でつなぐのが一般的な形です。
要素の数は3〜6個程度が見やすい目安です。要素が多すぎると、循環の流れが把握しづらくなります。
ベン図型:共通点と相違点を示す

2〜3個の円を重ね合わせて、要素同士の共通点と相違点を表現するパターンです。
「AとBの共通点は何か」「Aだけの特徴は何か」といった関係性を示すときに使います。
重なっている部分に共通点、重なっていない部分に固有の特徴を配置します。
概念やカテゴリの関係を整理する場面で特に効果的です。
図解のデザインで押さえるべき基本ルール
型を選んでレイアウトを組んだ後は、デザインを整える段階に入ります。
配色・余白・視線の流れ・アイコンの4つの基本ルールを押さえるだけで、図解の見やすさは格段に変わります。
色数は2〜4色に絞り、意味を持たせる
図解で使う色は、メインカラー1色+サブカラー1〜2色+テキストカラーで構成するのが基本です。
色数を絞ることで、どこが重要なのかがひと目でわかるようになります。
やってしまいがちなのが、要素ごとに異なる色を使うこと。
色が多すぎると、目がチカチカして何を伝えたいのかわからなくなります。
色には意味を持たせるのがポイントです。
たとえば「ポジティブな情報は青系、注意点はオレンジ系」のようにルールを決めると、読者は色を手がかりに情報を素早く判断できます。
余白を十分に取り、詰め込みすぎない
図解が見づらくなる原因の多くは、情報の詰め込みすぎです。
余白は「空いたスペース」ではなく、情報を整理して読みやすくするための重要な要素です。
具体的には、図形と図形の間、文字と図形の境界線の間に、文字1〜2文字分のゆとりを確保します。
「スペースがもったいない」と感じるくらいがちょうど良い余白量です。
視線の流れを「左→右」「上→下」に統一する
横書きの文書を読む場合、人の視線は自然と左上から右下へ動きます。
この視線の流れに逆らわないように、図解の要素を配置するのが基本です。
時系列を横に並べるなら左から右へ、縦に並べるなら上から下へ。
視線の動きが直感的にわかる配置にするだけで、説明なしでも理解できる図解に近づきます。
「この図解はどこから見ればいいのか」が一瞬で伝わるように、主役(一番伝えたい要素)を目立つ位置に置くことも大切です。
アイコン・イラストのテイストを揃える
アイコンやイラストを使うと、図解の視認性は大幅に上がります。
ただし、テイストがバラバラだと逆効果です。
「線画のアイコン」と「塗りつぶしのアイコン」が混在していたり、手描き風イラストとフラットデザインが同居していると、統一感がなくなり素人っぽい印象になります。
1つの図解内で使うアイコンは、同じシリーズ・同じスタイルのものを選びましょう。
無料のアイコン素材サイト(ICOOON MONOやGoogle Material Symbolsなど)では、統一されたテイストのアイコンをまとめてダウンロードできます。
初心者がやりがちな図解の失敗パターンと対処法
図解の作り方を理解しても、最初は思ったように仕上がらないことがあります。
初心者に多い失敗パターンを5つ紹介しますので、作成時のセルフチェックに活用してください。
失敗1:1枚の図解に情報を詰め込みすぎる
最も多い失敗がこれです。
「せっかく作るのだから全部入れたい」という気持ちはわかりますが、情報が多すぎると読者はどこを見ればいいかわからなくなります。
対処法:1枚の図解で伝えるメッセージは1つだけ。
ステップ1で決めたメッセージに直接関係しない情報は、別の図解に分けるか、本文のテキストで補足しましょう。
目安として、要素の数は5〜7個以内に収めると見やすくなります。
失敗2:いきなりツールで作り始めてしまう
ステップ1〜6の設計工程を飛ばして、いきなりツールを開いて図形を並べ始めるパターンです。
作りながら考えると、途中で方向性を見失い、何度もやり直すことになります。
対処法:まず紙にラフスケッチを描いてから、ツールに移行する。
これだけで作業時間が半分以下になることも珍しくありません。
プロのデザイナーも、ほぼ全員がラフスケッチから始めています。
失敗3:矢印や図形の意味が曖昧になっている
矢印をなんとなくつなげている図解は、読者を混乱させます。
矢印は「因果関係」「時間の流れ」「変換・推移」など、明確な意味を持たせて使うのが鉄則です。
対処法:矢印を引くたびに「この矢印は何を意味しているか」を自分に問いかけてください。
説明できない矢印は、削除するか、短い補足テキストを添えましょう。
同様に、丸や四角などの図形も、囲む理由がないなら使わないほうがすっきりします。
失敗4:視線の流れが読めない配置になっている
右下から始まって左上にゴールがあったり、視線が途中でジャンプするような配置は、図解の効果を大きく下げます。
対処法:横書き文化圏では「左→右」「上→下」が自然な視線の流れです。
図解の「起点」を左上(または上部中央)に置き、「結論・ゴール」を右下(または下部)に配置すると、読者は直感的に読み進められます。
完成後に「初めて見た人がどこから読み始めるか」を想像してみるのが効果的です。
失敗5:装飾を加えすぎて主役が埋もれる
影をつけたり、グラデーションを多用したり、フレームを二重三重に重ねたりすると、肝心の情報が装飾に埋もれてしまいます。
対処法:図解はシンプルであることが最大の強みです。
装飾を加える前に「これを取っても意味は伝わるか?」と自問して、YESなら取り除きましょう。
迷ったときは「足す」のではなく「引く」。引き算のデザインが、伝わる図解の基本です。
手描きの図解とデジタルツール|どちらが向いている?
図解は手描きでもデジタルツールでも作れます。どちらにもメリット・デメリットがあるため、用途や状況に応じて使い分けるのが効果的です。
手描きの図解が向いているケース
手描きは、アイデアをすばやく形にしたいときに向いています。
会議中のホワイトボード、打ち合わせ中のメモ、企画の初期段階のブレインストーミングなど、「スピード重視」の場面です。
紙とペンさえあればどこでも作れるため、ツールの操作を覚える必要がないのも利点です。
まず図解で考える習慣をつけたい初心者の方は、手描きから始めるのがおすすめです。
デジタルツールが向いているケース
クライアントへの提出物、SNS投稿用、印刷して配布する資料など、
仕上がりのクオリティが求められる場面ではデジタルツールを使いましょう。
修正や再利用がしやすいこと、複数人での共有がスムーズなこと、テンプレートや素材を活用できることなど、メリットが多いです。
実際の制作では、ステップ6でラフを手描きし、ステップ7以降でデジタルツールに移行するというハイブリッドな進め方が効率的です。
最初からデジタルツールで作り始めると、配置の微調整に時間を取られて全体の設計がおろそかになりがちです。
図解の作り方にAIを活用する方法

2026年現在、AIツールを図解作成の一部に取り入れることで、作業時間を大幅に短縮できます。
AIは完成品を自動生成するためではなく、下準備や構成案の段階で活用するのが効果的です。
図解作成にAIを活用するポイントは、AIに任せる工程と人間がやる工程を分けることです。
具体的には、以下のような使い方が実践的です。
情報整理・構成案の作成をAIに任せる
ステップ3〜4の情報の書き出しと整理は、AIが得意な分野です。
ChatGPTやClaudeなどに「〇〇について図解にしたいので、含めるべき要素を5つにまとめてください」と依頼すると、情報整理の時間を大幅に短縮できます。
また、「この情報はフロー型とマトリクス型のどちらで表現すべきですか?」と聞けば、型選びの参考にもなります。
「どこを図解化すべきか」の判断にAIを使う
長文の記事やレポートの中でどの部分を図解にすると効果的かを判断するのにもAIは役立ちます。
テキストを貼り付けて「この文章の中で、図解にすると理解しやすくなる箇所を3つ提案してください」と依頼すると、図解化すべきポイントが明確になります。
最終的なデザインは人間が仕上げる
AIが生成する図解のラフや構成案は、そのまま使えるクオリティではないことがほとんどです。
AIは「何を」「どの順番で」伝えるかの整理には強いですが、色使いやレイアウトのバランスなど見た人がどう感じるか、まで配慮したデザインは人間の判断が必要です。
AIで構成案を作り、人間がデザインツールで清書する。
このAIアシスト+人間仕上げのワークフローが、2026年時点で最も効率的な図解の作り方です。
図解の作り方を上達させるために実践したいこと
図解のスキルは、知識だけではなく実践の積み重ねで上達します。
日常的に図解に触れる習慣をつけることが、上達への近道です。
良い図解を模写してパターンを体に覚えさせる
PinterestやInstagramで「infographic」「図解デザイン」と検索すると、参考になる図解がたくさん見つかります。
気に入った図解を見つけたら、同じレイアウトを自分の使い慣れたツールで再現してみてください。
模写を3〜5回繰り返すと、配色パターンやレイアウトの感覚が身についてきます。
プロが作った図解の「なぜこの配置なのか」「なぜこの色なのか」を考えながら模写すると、さらに効果的です。
身近な情報を図解にする練習を重ねる
練習素材は、日常の中にたくさんあります。
たとえば、料理のレシピ、通勤ルートの比較、家計の支出内訳、子どもの学校行事のスケジュールなど。
これらを図解にしてみると、「情報をどう整理すれば見やすくなるか」の感覚が自然と磨かれていきます。
1日1つ、簡単な図解を作る習慣をつけると、1ヶ月後には見違えるほどスキルが上がっているはずです。
フィードバックをもらう場を作る
作った図解をSNSで発信したり、家族や友人に見せたりして、反応を確認しましょう。
「ここがわかりにくい」「この色が見づらい」といったフィードバックは、自分では気づけない改善点を教えてくれます。
Xで #図解 #図解デザイン のハッシュタグをつけて投稿している方も多く、同じように図解を練習している人たちと交流することもできます。
図解の作り方に関するよくある質問
図解の作り方について、初心者の方からよく寄せられる質問をまとめました。
Q. 図解を作るのにデザインの専門知識は必要ですか?
A. 専門知識がなくても図解は作れます。
この記事で紹介した9ステップのうち、ステップ1〜6はデザインの知識がなくてもできる情報整理の作業です。
ステップ7以降のデザイン作業も、テンプレートを活用すれば、配色やレイアウトの知識がなくても整った図解に仕上がります。
実際に、デザイン未経験から図解の仕事を始めている方は多く、ツールの基本操作は1〜2週間で習得できるというのが一般的な目安です。
Q. 1つの図解を作るのにどのくらい時間がかかりますか?
A. 初心者の方で1.5〜2.5時間程度が目安です。
情報整理に30〜60分、ラフスケッチに10〜15分、ツールでのデザイン作業に40〜60分、チェック・修正に10〜20分という配分です。
慣れてくると、シンプルな図解なら30分〜1時間で作れるようになります。テンプレートを活用すれば、さらに時間短縮が可能です。
Q. 図解に使えるフリー素材のおすすめサイトはありますか?
A. 以下のサイトが定番で、いずれも商用利用可能なものが揃っています。
ICOOON MONO:シンプルなモノクロアイコンが6,000点以上。色の変更も可能
- Google Material Symbols:Googleが提供する統一テイストのアイコン。種類が豊富
- シルエットAC:シルエット系の素材が数万点以上。人物や物のシルエットが充実
- unDraw:フラットデザインのイラスト素材。色のカスタマイズが可能
どのツールで図解を作る場合でも、これらの素材サイトから統一テイストのアイコンをダウンロードして使えます。
Q. 図解の情報量が多くなりすぎたときはどうすればいいですか?
A. 情報を「分ける」か「階層化する」かの2つのアプローチがあります。
図解を分ける:1枚で伝えきれない量なら、2〜3枚に分割しましょう。「全体像 → 詳細A → 詳細B」のように段階を分けると、読者が無理なく理解できます。
階層化する:メインの情報を大きく目立たせ、補足情報は小さく添えることで、1枚の図解でも読みやすさを保てます。
いずれの場合も、「この要素を削っても結論は変わるか?」と自問して、NOなら思い切って削除してください。
要素の数は5〜7個以内が見やすさの目安です。
Q. 図解を作るスキルは仕事に活かせますか?
A. はい、仕事に直結するスキルです。
図解スキルの活用場面は幅広く、プレゼン資料の作成、SNS運用、営業資料、社内マニュアル、ブログ記事の挿入画像などがあります。
副業としても、SNS投稿用の図解は1枚あたり2,000〜10,000円、プレゼン資料一式で3万〜10万円程度の案件相場があります。
前述の調査では、ビジネスリーダーの87%が「ビジュアルコミュニケーション不足は業務の遅延や混乱につながる」と回答しており、図解を設計・作成できる人材への需要は高まり続けています。
Q. 図解とインフォグラフィックは何が違うのですか?
A. どちらも情報を視覚的に伝える手法ですが、目的と規模に違いがあります。
図解は、1つのテーマを図形や矢印でシンプルに説明するもの。1枚の画像で1つの内容を伝えるのが基本です。
インフォグラフィックは、統計データやリサーチ結果などを大規模にビジュアル化したもの。イラストや写真も多用し、縦に長いデザインになることが多いです。
初心者の方は、まず図解のスキルを身につけてから、インフォグラフィックに挑戦するのがスムーズな流れです。
まとめ|図解の作り方は「設計力」がすべての土台

図解の作り方は、9つのステップに分解すれば初心者でも迷わず実践できます。
最も大切なのはツールの使い方ではなく、ステップ1〜6で行う情報を整理し、構造化する設計力です。
この記事では、ツールに依存しない図解の作り方を9ステップで解説しました。
最後に要点をまとめます。
- 図解とは、情報を図形・矢印・テキストで視覚的に整理する手法です。
- 作り方の流れは「メッセージ決定 → 情報整理 → 型選び → ラフスケッチ → デザイン仕上げ → チェック」の9ステップ。
- 9ステップのうち6つは「情報を設計する」工程であり、ツールを使うのは最後の3ステップだけです。
- 基本パターンは6つ(フロー型・比較型・マトリクス型・ピラミッド型・サイクル型・ベン図型)。まずはフロー型と比較型から始めるのがおすすめです。
- 配色は2〜4色、フォントは1〜2種類に絞るだけで見やすさが大幅に向上します。
図解のスキルは、資料作成や副業、SNS発信など幅広い場面で役立ちます。
まずはステップ1の「伝えたいメッセージを1つに決める」から始めてみてください。
身近なテーマで何度か練習すれば、1ヶ月後には伝わる図解が自然と作れるようになっているはずです。